2006年にスタートした”がんばれ!地球人”プロジェクト第3弾「カウラに桜の樹を!」(活動詳細はこちら)も今年で9年目。紆余曲折ありましたが、おかげさまで今回で通算7回目の植樹セレモニーを無事終了いたしましたことをご報告申し上げます。
今回はIECスタッフ4人によるカウラ訪問となりました。シドニーは冬真っ只中のため、出発時(朝5時半)はまだ真っ暗でしたが、ちょうどブルーマウンテンズを通過する頃に、やさしいオレンジ色の朝日に染まったキレイなキレイな景色を堪能することができました。濃い霧が出たり消えたりする中、田舎道の真ん中に急に孔雀が飛び出してきて急ブレーキ!……なんてこともありましたが、約5時間後に無事カウラ到着です!
11時から行われた植樹セレモニーには、カウラ市のビル・ウエスト市長、カウラ市役所のジェネラル・マネージャー(事務方トップ)のポール・デヴェリィ氏、PR担当デイビッド・ディクソン氏をはじめとする市役所スタッフのほか、カウラ・ブレークアウト・アソシエーションの方もいらっしゃり、チャンネル・ナイン系列のWINテレビジョンによる取材までありました。
1本目の植樹を行う
Cr Bill West(カウラ市長)と、
IECスタッフ Tokiko、Middy、Sean、Sachiko
WINテレビ・ニュース(オレンジ地域)のジャーナリスト
ケイト・フォザリンガム氏のインタビューに応えるMiddy(IECオセアニア代表)
今回新たに植樹した桜は全部で4本です。いつも通り、「IECオセアニア&ツアー参加者」として寄贈した桜が2本。
あとの2本は、過去1年の間にIECのツアーにご参加された2組のお客様からそれぞれ1本分の寄贈金(各1,000豪ドル)をお預かりして植樹できる時期を待っていただいていたもの。今回IECとして7回目の植樹セレモニーを行うにあたり、IECスタッフが思いを込めて代理で植樹してまいりました。
残念なことに桜木の前のネームプレートは設置しない方針になったということで、今回については、急遽いただいた表彰状を木の前に立てて↑写真を撮りました。桜木の管理が、これまでの日本庭園から、また以前のカウラ市役所の管轄に戻ったことにともなうもので、ダメージを受けやすい、というのがその理由だそう。市役所からは、木立の中に寄贈者の名前を表示する大きな看板を立てる計画を進めているという説明がありましたので、実現した際には、写真を送ってもらって、ウェブサイトで公開できるようにしたいと思います。
ちなみに今回の植樹場所は、捕虜収容所跡地前のT字路からすぐのところ。近くには、前回植えた桜が↓無事育っていました。
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弊社エコツアー料金の一部を積み立てた寄贈金にツアーご参加者からの募金を加え、「IECオセアニア&ツアー参加者」としてカウラへ寄贈し、現地に足を運んで植樹を行った桜は今回で15本に達しました。それらとは別に、IECツアーにご参加のお客様が個人や家族、あるいは団体として寄贈された桜が別に11本あります。
わたしたちのような小さな小さな現地オプショナルツアー会社でも、コツコツと8年余りの歳月をかけることにより、合計26本の桜をカウラに贈ることができました。
ツアーにご参加いただいた数万人のみなさまの平和への思いが込められた桜です。カウラ市民に大事されて、すくすくと育ってくれることを願ってやみません。
カウラで日本兵の集団脱走事件が起こったのは、1944年8月5日未明のことでした。70周年にあたる今年8月、カウラ市ではカウラ・ブレークアウト70周年記念式典等のイベント(70th Anniversary of the Cowra Breakout)が行われることになっています。
(完:植樹報告パート7 - 2014年7月アップデート)